守護聖の年齢構成とポジショニングの考察【アンジェリーク研究】

令梟の宇宙の守護聖たちの物語中での役割とポジショニングを考えるため、これまでに登場した神鳥/聖獣の守護聖たちも含めて総勢27名を「年齢(推定)」と「外向的/内向的」性格でマッピングしてみました。「性格」は、守護聖同士での人間関係を考える切り口として「他人と積極的に関わりたいかどうか」で判断しました。ただの個人的な主観なので鼻ホジレベルです。令梟の方々はまだよくわからないのでさらにテキトー。

うん、まあ、いろいろツッコミどころのある図だとは思いますがw、年齢の並べ方については割と正確なはず(100%とはいってない)。

この図の考察に入る前に、守護聖の平均年齢とレンジをおさらいしておきましょう。(神鳥は「ルトゥール」、聖獣は「エトワール」設定より)

神鳥聖獣令梟
平均年齢21.123.724.3
年齢レンジ14 – 2616 – 3418 – 30

全体の平均は 23.0歳となりますので、上図では中央値として23歳をプロットしています。ちょうど23歳なのはフランシスのみでした。彼はもっと年上のイメージあったのですが。

まずいえることは、神鳥→聖獣→令梟と、守護聖の平均年齢がメキメキと上がっていることです。主人公の年齢と比較すると、神鳥、聖獣では17歳に対し守護聖の平均年齢が年上だったのですが、令梟では25歳なので、なんとシリーズ初!守護聖の平均年齢が主人公より年下となりましたー。パチパチ。

令梟の守護聖たちについては、まだあまり馴染みがなくて年齢構成が把握しづらいので、親しみある守護聖たちと並べて、ざっくりと「年長」「年中」「年少」に分類してみます。これで、守護聖の間での年齢的な位置づけがだいたい掴めます。

年長年中年少
神鳥ジュリアス、クラヴィス、ルヴァリュミエール、オスカー、オリヴィエランディ、マルセル、ゼフェル
聖獣ヴィクトール、エルンスト、レオナード、チャーリーフランシス、セイランユーイ、ティムカ、メル
令梟ロレンツォ、ヴァージル、シュリミラン、ユエ、フェリクスノア、ゼノ、カナタ

令梟で特徴的なのは、首座守護聖(ユエ)が相対年齢的に中堅どころに入っていることと、年少組の平均年齢が高い(最年少も高い)ことですね。神鳥では、明確に3名ずつが年齢層別になっていて、同年代トリオの交流の描写が多かったのですが、聖獣では特にそういった感じはありませんでした。令梟では「年長」と「年中」の年の差ラインは微妙(シュリ/バージル27歳とミラン26歳)ですが、「年中」「年少」には3歳の開きがあり、しかも全作品の平均年齢23歳ラインを隔てています。神鳥ではこの23歳ラインはなんと「年長」「年中」間にあった(つまり、神鳥の年中組は全員、全作品守護聖の平均年齢以下!)ことを考えると、令梟の中堅組の年齢がぐっと上がっているといえるでしょう。ここがちょうど主人公の年齢と同じくらいとなります。

さて、新守護聖たちの年齢構成と特徴を大まかに把握したところで、上図を見ながら彼らの物語中でのポジショニングについて妄想して考えてみます。

上図で、同サクリアの守護聖たちが近くにプロットされている場合は、守護聖間での役割/ポジショニングが似ているものと考えられます。年齢が比較的高く、外向的なゾーンにプロットされている光と地、年齢としては真ん中辺りで、内向型にプロットされている闇がそれに該当しますので、ユエとノア、そしてロレンツォについては、これまでの光、地、闇の守護聖のポジショニングと基本的には似たもので、メチャクチャ大きく逸脱することはなさそうに思います。

次に、神鳥/聖獣のプロットが近く、令梟だけが離れている場合は、今作でのポジショニング/役割が前作までと大きく異なる可能性があります。明らかなのは風と炎です。ヴァージルは、これまでは「お子様枠」だった風の守護聖を一気に「ちょっと年上枠」へ、シュリは「イケイケ枠」だった炎の守護聖を「孤高な男枠」wへ持ってきました。炎と風のサクリアは、性質が似ているところがあるように思いますが、これまでは炎と風の守護聖の年齢が離れているために、どうしても師弟あるいは先輩、後輩のような関係性になっていました。しかし、今作では炎と風の守護聖は同い年かつ年長枠なので、良き同僚として、またセットで頼られる存在としての描写が大きく期待されるところです。新たな関係性が見られそうで楽しみです!

残りの緑、夢、水、鋼については、3つのプロットが比較的離れています。これは、神鳥/聖獣で守護聖のポジショニングが異なっているので、令梟の守護聖のプロットが神鳥/聖獣で近いほうの守護聖に、より近い印象になるだろうと考えることができます。まあそもそも、聖獣のこれらの守護聖たちは、もともとは協力者・教官だったわけで、対応する神鳥の守護聖たちとポジショニングが似ているわけがないのですがw

鋼についてみてみると、ゼフェルとエルンストはもともと守護聖と研究院主任という立場の違いに加え、年齢も全然離れています。科学者/技術者としてお互い尊敬しているという作中の描写はあっても、個人的に特別に親しいような描写はほとんどありませんでした。ゼノはゼフェルと年齢が近く、鋼の守護聖としてはゼフェルと近い位置づけになると考えられます。緑についても、マルセルとセイランはそれほど親密ではなかったしw、セイランは精神年齢も高くて、二人の緑の守護聖としての立ち位置は鋼と同様全然違うものでした。しかし鋼と異なるのは、マルセルとミランは年齢的に大きく離れている一方で、ミランとセイランの方がずっと近く、また芸術家(表現者)としての共通点もあるので、ミランはセイランのポジショニングに近い感じになるのかなーと想像できることです。ただ、ミランの精神年齢が低いかもという不安?期待?は大いにありますw 夢については、オリヴィエとメルはほとんど交流ないし全然被らないイメージでしたが、オリヴィエとフェリクスは、フェリクスの常識人設定と、年中組という年代を考えると、実は役割的にはほとんど同じなのではと思います。

一番やっかいというか、想像しづらいのは水で「最年少で状況に戸惑っているが、なんとか折り合いをつけようとしている」という守護聖はカナタが初ですね。「年少で状況が受け入れ難く反発しがち」な守護聖が近いといえば近いですがサクリア違いますしw、「年少で女王や守護聖のことなど知らなかった」守護聖は以前にもいましたが、全然戸惑ってませんでしたしねww リュミエールとティムカは、物静かで穏やかなところが性格的には共通してますが、カナタはちょっとわかりません。ゲームなんかが好きなイマドキの普通の少年っぽいですが、きっと優しい子なんだろうなーと思います。彼が水の守護聖として、物語の中でどういう立ち位置になるのかは、今作の見どころのひとつではないでしょうか!