ルトゥール発表前、待っても待っても新作が出ないので、3DSの「トモダチコレクション新生活」(以下トモコレ)で、守護聖様全員+アリオス+女王候補全員+聖天使のMii(アバター)を作り、やり込んでいた時期がありました。
トモコレを知らない方のために簡単に紹介すると、
プレイヤー自身のMiiや友人・知人などのMiiを登録し(100名まで)、架空の島のマンションで生活するMii達の生活を観察したり、干渉して楽しむゲーム。
Wikipedia
という、一言でいえば「アリの巣穴観察ゲー」。プレイヤーは基本的に、Miiたちを直接コントロールはできず(ちょっかいを出すことは可能)、勝手気ままな彼らの生態を眺めて楽しむところに特徴があります。(ここが、シムを詳細にコントロールできる「シムズ」シリーズとは決定的に異なるところ)
Miiの作成では、外見はもちろん(パーツはかなり限られてますが)、名前や血液型、誕生日といった基本情報の設定のほかに、性格も決定されます。性格は、5つの質問に答えることで16タイプに分類され、Miiはこの性格に基づいた言動をするようになるのですが、コレが結構深い!
質問は以下のような簡単なもので、それぞれの項目について7段階で回答。
- 行動:ゆっくり<->キビキビ
- 言葉: マイルド<->ストレート
- 表情:クール<->豊か
- 考え方:慎重<->楽観的
- はっきり言って:個性的<->常識人
回答の結果、大きく分けると4タイプの性格系統(ナゴミ系、ノリ系、クール系、ドライ系)に分類され、さらに系統毎に4通りの「型」が決定します。

あまり深く考えず、直感で回答してみたら、見事に16タイプに満遍なく分類されました。しかも、かなりハマっていて驚いたので、以下に考察してみたいと思います。
タイプ別性格考察
1. ナゴミ系
第一印象: おだやか
3DS トモダチコレクション新生活(以下の引用もすべて)
特徴: マイペース、ナイーブ&デリケート、素直、気配り上手、みんなに優しい
二人のアンジェとエンジュはここに分類されました(コレットについては「元気」と「温和」のミックスを想定)。 やっぱり女の子は基本こうでなくちゃね~。守護聖ではルヴァ、マルセル、メル、ユーイがこの系統に。ナゴミ系は、さらに「ふわふわ型」「にこにこ型」「まったり型」「ほんわか型」に分かれます。
ふわふわ型
究極のいやし系タイプ。楽しいことはすぐ顔に出る。イヤなこともすぐに顔に出る。
リモージュ、マルセル。よくも悪くも、素直でわかりやすい性格といえます。あんまり深いことは考えていないけど、その素直さと純粋さで許されてしまう系。この二人が一緒にいると、フワフワして楽しそうだけど、何も解決しなさそう。
にこにこ型
いつも笑顔を絶やさないタイプ。ただ笑ってるだけじゃなく、みんなが楽しめるように行動する、実はしっかり者。
コレット、メル。同じ「アンジェリーク」の名を持つ主人公でも、コレットがリモージュと大きく違うのは「しっかり者」というポイントだと思う。甘えん坊のように見えるメルも、さすがに占い師だけあって、実は周囲をよく観察してるタイプかと。
まったり型
のんびりのびのびタイプ。急がず自分のペースで生きる。でも心配事も多かったりする。
エンジュ、ユーイ。エンジュは、シリーズの主人公の中では最もマイペースだなーと思っていたので、自分的にはピッタリ合致。女王候補として試験に臨んだそれまでの主人公たちとは、立ち位置が全然違うからかもしれません。立場的に確かに心配事は多そう。ユーイについては、ゲーム中で性格が把握できるほどのお付き合いがなかったのですが、彼を一言で形容するなら「のびのび」は間違っていないでしょう。
ほんわか型
人に気をつかうタイプ。みんなで仲良くすることが第一。人を疑わないので騙されないように。
ルヴァ。もはや考察不要。的確過ぎて笑うしか。
2. ノリ系
第一印象:気さく
特徴:直観&勢い重視、大ざっぱ、楽観的、熱しやすく冷めやすい
この系統に分類されたのは、オリヴィエ、オスカー、ランディ、レオナード、チャーリーとレイチェル。基本お気楽極楽のイケイケ系。天才少女レイチェルがココなのは面白い。ノリ系は、「キラキラ型」「ガンガン型」「ワイワイ型」「メラメラ型」の4つに分かれます。
キラキラ型
みんなのアイドルタイプ。いつでも元気一杯、やる気一杯、みんなのあこがれ。でも影で苦労してる。
オリヴィエ、レオナード。この二人が同じ分類?と最初は不思議に思いましたが、二人とも華があってキラキラ、でも影では人知れず苦労してるっていうのは共通してますね。自己中心的で享楽主義に見えるけれど、実は他人を思いやることのできる、でも本人はそれを決して表に出そうとしないオトナなタイプ。
ガンガン型
元気のかたまりタイプ。思い付きで何でもやる。何かやり出したら誰にも止められない。
ランディ。さすが元気の守護聖(違う?)。 素直で純粋、だけどあまり何も考えてなさそうという意味では、ナゴミ系ふわふわ型と似てるかも。由羅先生がコミックス版でランディを「ヒーロータイプ」と評してました。ヒーローは誰にも止められない。
ワイワイ型
何でも楽しみたいタイプ。知らない人ともすぐに仲良くなる。大変なことでも楽しみに変えられる人。
レイチェル、チャーリー。なるほど、と思った分類。レイチェルも、チャーリーも、何でも楽しまなきゃソン!ってノリ。社交的で、人見知りとか絶対しなさそう。この二人は、どんなに状況が大変なときでも、周りを明るくできるムードメーカー的なところが共通点。ムードメーカーとして神鳥の宇宙で似たタイプは同じノリ系のヴィエ様だけど、レイチェルとチャーリーが「他人と関わるのが好き」なタイプであるのに対して、ヴィエ様(と同じキラキラ型のレオ様)は「自分が好き」な傾向があるのが違いでしょうか?
メラメラ型
突っ走る熱血タイプ。面白いことがあると、まわりの人をまきこんで楽しむ。多少強引。
オスカー。 彼を表すのに「強引」というキーワードは必須。そこが彼の魅力でもあります。「突っ走る熱血」は「ガンガン型」と一見被るようにみえますが、「ガンガン型」が「元気」なのに対し、こちらは「熱血」=「情熱」と解釈すれば、だいぶイメージが沸いてきます。そういえば「メラメラ」も炎の燃えるさまを表す言葉ですね。
3. クール系
第一印象:クール
特徴:控え目、注意深い、しぶとい、論理的、口調が淡々としている
クラヴィス、リュミエール、ティムカ、ヴィクトール、フランシスがこの系統。ここでいう「クール」は、一般的なイメージの「クール」と少々定義が違うようで、例えばセイランは「クール」でなく後述の「ドライ」に分類されています。クール系は、「もじもじ型」「きっちり型」「しーん…型」「じっくり型」の4つに分かれます。
もじもじ型
ガマン強いタイプ。自分より他人を大切にし、争いごとは避ける。でもガマンし過ぎるとバクハツすることも…
ティムカ。さすが、一国の王太子としてお育ちになっただけのことはあります!! この描写だけ見るとリュミエールもここに分類されそうですが、リュミエールは「我慢強い」というより、良くも悪くも「優しい」のかなと。ティムカはその点、上に立つ者としての「我慢」に慣れているというところが違いでしょうか。
きっちり型
何でもマジメにこなすタイプ。おとなしめだけど、言いたいことは言う。ルールを破ることはほとんどない。
ヴィクトール。これも思わず頷いてしまった分類。ヴィク様は、ここ以外に当てはまるところがない。
しーん…型
限りなく控え目なタイプ。思ってることが顔に出ることもなければ、口に出すこともほとんどない。でも芯は強い。
リュミエール、フランシス。二人とも、人一倍繊細で感性豊かなイメージですが、確かに考えていることがストレートに顔に出るタイプではないですね。何を考えているのかわからないところはちょっと怖い(笑)。
じっくり型
気持ちを顔に出さないタイプ。物事をじっくり考えるのが得意。堅苦しいのがタマにキズ。
クラヴィス。同じ「クール」なのに、「ガマン強い」でも「控え目」でも「マジメ」でもなく、単に「気持ちを顔に出さない」というのがツボりました。ジュリ様と言い争ってるときですら、怒りを表してるのはジュリ様だけですしね。顔に出ないだけで、内面ではいろいろ思うところがある方だとお見受けしております。
4. ドライ系
第一印象:自信家
特徴:形式的、負けず嫌い、短気、ズバリ言い切る、成績にこだわる
ジュリアス、エルンスト、ゼフェル、セイラン、アリオスとロザリアがこの系統。基本的には、頭脳明晰な自信家キャラがここに分類される模様です。ゼフェル、セイラン、アリオスの三人が同じ型に分類されたのには妙に納得。ジュリアスとロザリアもぴったり的確なタイプでした。ドライ系は、「テキパキ型」「バリバリ型」「サバサバ型」「バッサリ型」に分かれます。
テキパキ型
強気にがんばるタイプ。目標が高ければ高いほど燃える。少しおっちょこちょいな面も…
ロザリア。まさにロザリア。周囲の期待に応えようと頑張っちゃう、古風で真面目なお嬢様タイプ。彼女と同じく、主人公に対するライバルキャラのレイチェルは、自信家で負けず嫌いな面は共通していても、楽しいこと大好きなノリノリのギャルタイプ。同じタカビーでも、実は全然似てないところは面白いです。
バリバリ型
厳しいリーダーなタイプ。これだ!と思うことに全力で取り組む。理想と現実のギャップに悩むことも…
ジュリアス。 これもまさにジュリ様そのもの(笑) 16タイプの中で、ジュリ様に当てはまるものはこれしかない。考察不要。
サバサバ型
ひとりで行動するのが好きなタイプ。ワイワイさわぐことはないけど、内に秘める力はけっこうスゴイ。
エルンスト。他人に好かれることにあまり興味がなく、ひたすら専門を極めたいタイプ。彼も「クール」に分類されるかと思ったのですが、「クール」と「ドライ」の一番大きな違いは「自信家かどうか?」ということのようなので、その観点からだと彼は間違いなく「ドライ」でしょう。
バッサリ型
我が道を突っ走るタイプ。他人の言うことは気にせず、何でもすばやく行動する、デキるヤツ。
ゼフェル、セイラン、アリオス。このプレイはルトゥール発売前のものなので、ブライアンは入っていないのですが、もし入っていたらここに分類されるでしょう。向きは違えど、拗らせ度合いでいったら、彼はゼフェルやアリオスを遥かに凌駕しています (笑)。ブライアンも含め、彼らは全員、何かしら「俺様」的な視点を持っていることが共通していますが、それも自分に対する絶対的な自信の表れでしょう。
総括
全体を見て改めて思ったのは、守護聖様たちにしろ、お嬢ちゃんたちにしろ、性格タイプがほどよくバラけていること。シリーズが進むにつれ、登場人物のキャラ被りはどうしても出てきてしまいそうですが、そこはさすが元祖乙女ゲー。幅広いユーザの好みに対応してくれてると同時に、キャラクター同士の多様な人間関係も描き出せるように考慮されたのでは?と思いました。
また、自分が年齢を重ねるに連れ、好きなタイプも少しずつ変化してきているのかもと思うところあり。決してキライなわけじゃないけども、オリジナルプレイ時に、ちょっと苦手意識があった守護聖様方はほぼ「クール系」だったことも新しい発見でした。当時、クール系キャラ様方、特にクラ様の魅力がイマイチわからなかった私は、感性がお子様だったとしかいいようがない。今の私が記憶をまっさらにしてアンジェを再プレイしたら、推しキャラ様もまったく違ってくるのかも知れません。それでもやっぱりオスジュリにハマる自信だけはありますが。