オクテな恋人を焦らそうとして自分が焦れたから本気で押し倒したらメチャクチャ怒られたけどサイコーに可愛かった件

数日後の夜、光の守護聖の館。ジュリアスの私室の扉をノックすると、静かな「入れ」が返ってきた。 大きなソファに体を預けてくつろいでいたジュリアス。 「……何の用だ。こんな夜更けに」「少しだけ、お時間を」 返事を待たず扉を閉…

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オクテな恋人を焦らそうとして自分が焦れたから仕返しに押し倒したらメチャクチャ怒られたけどやっぱり可愛かった件

夕刻。執務を終え、宮殿の回廊を歩くジュリアスに付き従うオスカー。今日は人通りが少ない。絶好の機会だ。 (この前は勢いでやって怒られたが‥‥今日は違う。あくまで計画的に、だ) 歩幅を詰め、肩越しに覗き込むように顔を寄せる。…

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オクテな恋人を焦らそうとして自分が焦れたから勢いで押し倒したらメチャクチャ怒られたけど可愛かったから良かった件

書類の束を片付ける音だけが、静かな執務室に響いていた。ジュリアスは粛々と羽ペンを走らせ、机の左端に置かれた山を右端の山へと移していく。オスカーはその隣で、完成した文書を分類し、印章を押す作業を手際よく進めていた。 普段な…

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Happy Birthday Julious 2021

オスカー「ジュリアス様、お誕生日おめでとうございます。今年はお祝いにこちらのワインをご用意しました」 ジュリアス「ありがとうオスカー。見たところ、かなりのヴィンテージもののようだが」 オスカー「はい、俺の故郷、草原の惑星…

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05. あなたからのキス

「どうした、いつもの坊やらしくないじゃないか」 ある夕刻、炎の守護聖の執務室。 相談があるんですと、突然オスカーを訪ねてきた風の守護聖の様子は、明らかにいつものそれとはだいぶ違っていた。 彼のトレードマークである、爽やか…

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01. 始まりの合図のキス -part 2

うーん。 落ち着けオスカー、ここは執務室だ。 執務が終われば今夜はずっと一緒にいられるはずだしな、などとぼんやり考えていると、耳を疑うような言葉が飛び込んできた。 「ところで、事態の収束を受けて、今宵は女王補佐官が、我々…

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01. 始まりの合図のキス -part 1

まだ朝もやの立ち込める、ひんやりと澄み切った爽やかな空気の中、俺はジュリアス様の私邸へと愛馬を走らせていた。 何だか素晴らしくいい予感がする。 二人だけの特別な休日。愛馬の刻む軽やかな蹄のリズムに、期待が高まっていく。 …

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未来からの招待状 -part 3

感動の対面(?!) クラリュミ編 オスカー様とジュリアス様が子孫に会ったと聞いて、居てもたってもいられなくなったリュミ様。クラ様を急き立てて、自分たちも子孫に会いにやってきました。 この大きなお宅に一人で住んでいるような…

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