Happy Birthday Julious 2021

オスカー「ジュリアス様、お誕生日おめでとうございます。今年はお祝いにこちらのワインをご用意しました」 ジュリアス「ありがとうオスカー。見たところ、かなりのヴィンテージもののようだが」 オスカー「はい、俺の故郷、草原の惑星…

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Forever Adoring You

「おいカティス! 僕は絶対に行かないからな!」 まだ一日も早いというのに、息せききってやってきたと思ったら。 いったい何が起こったのか、顔を真っ赤にして。 朝の日射しに流れるような美しい銀の髪を揺らして、憤っている年若い…

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その花束、キケンにつき -part 3

「さっき、一瞬ディアの顔が曇ったのはそういうことか」 ゼフェルが呻いた。 「やっぱり、ディア様は気づいていらっしゃったんだね」 マルセルはもう一回ため息をついた。 「ディア様、花言葉にお詳しいって。たったさっきジュリアス…

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その花束、キケンにつき -part 2

一方その頃、ジュリアスの執務室では、マルセルがほっと胸を撫で下ろしていた。慌てて駆けつけてはみたものの、レポートの不明点というのは致命的なものでなく、文章が曖昧だったための確認だったからだ。 「呼び立てしてすまなかったな…

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その花束、キケンにつき -part 1

特に誘い合ったわけでもないのに、特に用もないのに。なんとなく集まってしまう交友関係は、結構よくあるものである。 今日も気が付けば、誰からともなく集まっていたランディ、ゼフェル、マルセルの三人。それぞれが好みのおやつを持ち…

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Happy Birthday Oscar 2014

Happy Birthday Oscar 2014

おはよう、お嬢ちゃん。

こんなところで朝寝坊のお嬢ちゃんに会うなんて奇遇だな。
これも運命の巡り合わせってやつか?

ははは、悪かった。からかってなんかいないさ。
そう怒るなって。怒った顔もまた可愛らしいんだがな。

ああ、ここから見える湖の景色が好きでね。
時々ひとりで散歩に来るのさ。 この白銀の季節は特に素晴らしい。

ん? 意外だって? こう見えても俺は真冬の生まれなんだぜ。

・・・ありがとう。 知っていたのか。
お嬢ちゃんのおかげで、今年は朝から素晴らしい誕生日になったな。

おや、くしゃみなんかして。 冷えたりしたら大変だ。
俺の胸の燃える炎で暖めてやりたいところだが・・・わかった。冗談だ。話は最後まで聞いてくれ。
そこのタンブラーに、さっき淹れてきたばかりの熱いカプチーノが入っている。
それを飲んで温まるといい。

さて。
これでお嬢ちゃんと俺とは、一緒にモーニングカプチーノを飲む間柄、ってわけだ。
ははは、その様子ならどうやら大丈夫そうだな。
そろそろ散歩の続きに戻るとするか。
もちろん付き合ってくれるよな? お嬢ちゃん。

[On Oscar’s Birthday 2014]

Happy Birthday Julious 2014

Happy Birthday Julious 2014

そなたか。
よく晴れた気持ちのよい良い週末だな。何か用か。

・・・わざわざ、それを言うためにここまで?

ああ、いや、すまない。そうではないのだが・・・。
あまり・・・こういうことに慣れていないのでな。悪く思わないでほしい。
ありがとう。 礼を言うぞ。

(ブルルル….)

おっと・・・こら、やめんか!
ははは、驚いたか? 大丈夫だ。
どうやら、そなたのことが気に入ったらしいな。

そうだ。そなた、乗馬に興味はあるか?
よかったら今度、手ほどきしてやろう。
どうやらこやつも、そなたと仲良くなりたいようだからな。


[On Julious’ Birthday 2014]