ジュリアス様、お誕生日おめでとうございます。
[On Julious’ Birthday 2015]
Happy Birthday Julious 2021
オスカー「ジュリアス様、お誕生日おめでとうございます。今年はお祝いにこちらのワインをご用意しました」 ジュリアス「ありがとうオスカー。見たところ、かなりのヴィンテージもののようだが」 オスカー「はい、俺の故郷、草原の惑星…
続きを読む →オスカー「ジュリアス様、お誕生日おめでとうございます。今年はお祝いにこちらのワインをご用意しました」 ジュリアス「ありがとうオスカー。見たところ、かなりのヴィンテージもののようだが」 オスカー「はい、俺の故郷、草原の惑星…
続きを読む →「おいカティス! 僕は絶対に行かないからな!」 まだ一日も早いというのに、息せききってやってきたと思ったら。 いったい何が起こったのか、顔を真っ赤にして。 朝の日射しに流れるような美しい銀の髪を揺らして、憤っている年若い…
続きを読む →「さっき、一瞬ディアの顔が曇ったのはそういうことか」 ゼフェルが呻いた。 「やっぱり、ディア様は気づいていらっしゃったんだね」 マルセルはもう一回ため息をついた。 「ディア様、花言葉にお詳しいって。たったさっきジュリアス…
続きを読む →一方その頃、ジュリアスの執務室では、マルセルがほっと胸を撫で下ろしていた。慌てて駆けつけてはみたものの、レポートの不明点というのは致命的なものでなく、文章が曖昧だったための確認だったからだ。 「呼び立てしてすまなかったな…
続きを読む →特に誘い合ったわけでもないのに、特に用もないのに。なんとなく集まってしまう交友関係は、結構よくあるものである。 今日も気が付けば、誰からともなく集まっていたランディ、ゼフェル、マルセルの三人。それぞれが好みのおやつを持ち…
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おはよう、お嬢ちゃん。
こんなところで朝寝坊のお嬢ちゃんに会うなんて奇遇だな。
これも運命の巡り合わせってやつか?
ははは、悪かった。からかってなんかいないさ。
そう怒るなって。怒った顔もまた可愛らしいんだがな。
ああ、ここから見える湖の景色が好きでね。
時々ひとりで散歩に来るのさ。 この白銀の季節は特に素晴らしい。
ん? 意外だって? こう見えても俺は真冬の生まれなんだぜ。
・・・ありがとう。 知っていたのか。
お嬢ちゃんのおかげで、今年は朝から素晴らしい誕生日になったな。
おや、くしゃみなんかして。 冷えたりしたら大変だ。
俺の胸の燃える炎で暖めてやりたいところだが・・・わかった。冗談だ。話は最後まで聞いてくれ。
そこのタンブラーに、さっき淹れてきたばかりの熱いカプチーノが入っている。
それを飲んで温まるといい。
さて。
これでお嬢ちゃんと俺とは、一緒にモーニングカプチーノを飲む間柄、ってわけだ。
ははは、その様子ならどうやら大丈夫そうだな。
そろそろ散歩の続きに戻るとするか。
もちろん付き合ってくれるよな? お嬢ちゃん。
[On Oscar’s Birthday 2014]