その花束、キケンにつき -part 3
「さっき、一瞬ディアの顔が曇ったのはそういうことか」 ゼフェルが呻いた。 「やっぱり、ディア様は気づいていらっしゃったんだね」 マルセルはもう一回ため息をついた。 「ディア様、花言葉にお詳しいって。たったさっきジュリアス…
続きを読む →妄想二次創作と駄文
「さっき、一瞬ディアの顔が曇ったのはそういうことか」 ゼフェルが呻いた。 「やっぱり、ディア様は気づいていらっしゃったんだね」 マルセルはもう一回ため息をついた。 「ディア様、花言葉にお詳しいって。たったさっきジュリアス…
続きを読む →一方その頃、ジュリアスの執務室では、マルセルがほっと胸を撫で下ろしていた。慌てて駆けつけてはみたものの、レポートの不明点というのは致命的なものでなく、文章が曖昧だったための確認だったからだ。 「呼び立てしてすまなかったな…
続きを読む →特に誘い合ったわけでもないのに、特に用もないのに。なんとなく集まってしまう交友関係は、結構よくあるものである。 今日も気が付けば、誰からともなく集まっていたランディ、ゼフェル、マルセルの三人。それぞれが好みのおやつを持ち…
続きを読む →「ええっ、そんなことあるわけないじゃない!」 レイチェルは驚いて、手にしていたティーカップを落としそうになりながら、まじまじと目の前の少女を見つめた。穏やかな午後の、いつものお茶の時間。 「だって、本当なの。 クラヴィス…
続きを読む →一日の執務を終え、帰途に就こうかと身支度を始めると、コンコンと扉を叩く軽快な音が広い室内に響いた。 返事もしないうちに、顔を覗かせたのは緑の守護聖。 珍しい酒が手に入ったから、帰りにウチにちょっと寄っ…
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