[デートでガチバトル]「プールバーでデートしたら華麗に叩きのめされました」幕間
試合を終えた二人は、静かにカウンターへ戻る。
バーテンダーが新しいグラスに氷を落とし、琥珀色の液体を注ぐ音だけが響く。
ジュリアスはグラスを受け取り、ひと口。
「さすがだな、オスカー。そなたはやはり華がある」
オスカーは軽く笑う。
「ジュリアス様おひとりに、見せ場を持っていかれては」
ジュリアスが楽しそうに、グラスを軽く傾けた。
「よろしい。次はもっと派手に来い。そのほうが退屈しない」
二人の視線が交わり、わずかに笑みがこぼれる。
そしてまた、キューの音が夜のバーに響き始めた。